気になる時給はいくら？

2017.05.30

介護職は給料が低いというイメージが持たれがちで、実際に介護職で働いている人たちの平均給与を見ても決して高いとは言えません。しかし、それでは働く人たちの意欲減少にもつながってしまいますし、何より介護職から別の仕事へと転職してしまうことにもつながってしまいます。ただでさえ人手不足の介護業界なので、こうした現状から給与に関して改善する動きが見られます。では気になるパートの給与事情について紹介します。

人手不足により給与が上がっている

介護業界はこれから日本社会が突入していく超高齢化社会に向けてとても重要な役割を担っています。そのため、今後もますます介護職として活躍する人材が求められている業界です。しかし、これだけ重要とされている介護業界が抱えている問題に、介護職員の人手不足があります。この人手不足によってパートの時給が少しずつ上昇している傾向が見られます。時給が上昇しているのは介護職員だけではなくケアマネージャーや介護施設で働く看護師なども同様です。ではなぜ人手不足により時給が上昇しているのかという点についてです。
大きな理由の一つに競争が徐々に始まっていることがあります。大手の企業が介護施設や訪問介護の事業所を運営するようになり、今まで運営していた介護施設や訪問介護の事業所は競争に巻き込まれることになります。その競争の一つに人材確保の競争があります。介護職員が不足している業界であるため、同じ地域で介護職員を志望している人数は限りが出てきます。そのため、介護経験者などを確保するために最も目に見えて差別化しやすい方法として、競争相手よりも時給を上げます。このような流れによって、現在介護職員全体の給与、そして何よりパートの時給が上昇していることにつながっています。

パートの時給に関して

では実際に上昇している時給に関してですが、現在の介護職として働くパートの時給は具体的にどれくらいなのかについて紹介していきます。まず、介護業界には資格が存在していますので、資格の有無、どういった資格なのかといった点でも違いがあります。無資格の人はおおよそ時給900円から1100円で働くのが平均時給となっています。初任者研修や介護福祉士といった資格を有している人で時給1000円から1300円で働いています。
施設によっては1500円を超える場合や、地域によって平均時給が低い地域など差もありますが、上記で挙げた時給が現在のパートとして働く人の平均時給となります。人手不足の業界であることから採用に関しては徐々に無資格の人でも採用されやすい環境になっていますが、やはり給与を見れば有資格者の方が200円から500円ほど高くなっています。