介護職の退職体験談

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1日で退職してしまった20代女性のケース

1日で退職してしまった20代女性のケース

1日で介護職を退職してしまった20代女性の方の体験談を紹介します。

介護職で働くまで

私は勉強が苦手だったこともあり高校卒業後の進路については人一倍悩んでいたと思います。そして大学に行ける学力もなく、専門学校も厳しいということを言われて就職を考え始めました。しかし就職をするにも良いと思える就職先があるわけもなく、迷っていたところに介護の専門学校であれば入学できそうということ、そして親も賛成してくれたことから介護福祉系の学校へ通うことを決めました。
当たり前ですが、高校生の頃の勉強とは質が全然異なり、介護に関することや実習、体験などを通じて働くことに関する勉強は目的も見つけやすく苦痛に感じることはありませんでした。そして無事に在学中に介護福祉士の国家資格を取得することができたため、就職先が見つからないということもなく自宅から通いやすい老人保健施設へ就職が決まりました。

退職した1日の出来事

専門学校時代は実際に仕事をしているわけでもなかったですが、命を預かるという責任や介護という仕事の大変さを分かった気でいました。専門学校時代の実習でも仕事と同様な働き方をしていましたが、実習先で働く介護士の方が丁寧に教えてくれたこともあり頑張れました。
しかし、就職した介護施設では実習先の優しい介護士の方はもちろんいません。さらにすぐにひとり立ちをさせられてしまいました。数日は先輩介護士の方がついてくれてその施設での仕事内容や流れなどを教えてくれると思っていましたが、指示を受けるだけでどういったことをすれば良いかといったことは教えてくれる人はいませんでした。
こうして完全に放って置かれてしまったわけですが、まずは食事の介助から始めました。時間がなかったこともあり早く食べさせようとしてしまい、結果的に引っかけてしまったのですが周りには誰もおらず、ただただどうしようかと戸惑うことしかできません。大事には至らなかったですがこの失敗によって実習してきたこと、勉強してきたことへの自信がなくなり仕事をすることが怖くなってしまいました。身体を動かせば怪我をさせてしまうのではないかと怯え、体位を変えるにも痛いと言われてしまい何もできなくなりました。
今考えれば当然ですが、過去の自分のような人には自分の大切な身体を触らせたくないので、別の人を呼んでと言われる結果になってしまいました。さらに別の人を呼ぼうとしても職場は忙しく働いている人ばかりなので、話しかけても自分でやってと怒られるなど、本当にできることがなくなってしまいました。

職場選びの反省

こうして当時の施設での介護の仕事自体がとても嫌になってしまい、翌日を体調不良で休み、その後もその施設で働くことはありませんでした。今考えればもっとしっかり指導してくれる職場を選ぶべきだったなと思っています。

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